景気 economic conditions 2005 9 2
政府は、景気回復したと言い、ニュースでは、
景気回復期間が、戦後3番目の長さを記録する見込みになったと言います。
しかし、多くの国民には、そうした実感がないでしょう。
どうも景気回復どころか、財布の中身は、不景気だと考えた方が、実感があります。
だから、「日経平均株価が、大幅に上昇したのは、おかしい」という声が、
経済評論家からも上がっています。
しかし、日経平均株価が、大幅に上昇したのは、自然です。
確かに、庶民の財布の中身は、不景気ですが、大企業や新興企業は、好景気です。
そして、日経平均株価は、こうした好景気の企業の株価を平均化したものですから、
庶民の景気が不景気でも、日経平均株価は、大幅に上昇します。
(日経平均株価に採用されている企業は、
大部分が、優秀な企業で、企業のエリートと言ってよいでしょう)。
しかし、大企業や新興企業は好景気で、庶民は不景気というのは、実に悲しいことです。
これでは、大企業や新興企業に勤務する人と、それ以外の企業に勤務する人では、
あまりに所得格差が大きくなってしまいます。
みんなが豊かになる社会を目指すべきです。